2023年5月31日
毎年6月5日は「環境の日」、そして6月は「環境月間」です。 環境保全の重要性を認識し、行動の契機とすることを目的と制定されました。
私たちコカ・コーラ ボトラーズジャパンも、かけがえのない水や原材料などの資源を大切に使用し、サスティナブルな社会実現への取り組みを継続して行っています。今回は、コカ・コーラシステム共通の重点課題としている「容器/PET」「水」「温室効果ガス排出削減」への取り組みをご紹介します。
■容器/PETへの取り組み
日本のコカ・コーラシステムは、「設計」「回収」「パートナー」の3つを柱とした「容器の2030年ビジョン」に基づき、容器由来の廃棄物削減と日本国内におけるプラスチック資源の循環利用を促進しています。
【設計】
日本のコカ・コーラシステムは、容器の原料や形状を持続可能なものにするため、サスティナブル素材※の利用や容器の軽量化を進めています。
※「ボトルtoボトル」によるリサイクルPET素材と、植物由来PET素材の合計
日本のコカ・コーラシステムは、ペットボトルについて、2030年までに国内のペットボトルを100%サスティナブル素材へ切り替えることなどを目指しています。サスティナブル素材は、国内で販売している約90%のPETボトル製品(販売本数ベース)に使用され、また、「コカ・コーラ」をはじめとする4ブランド44製品に100%リサイクルPETボトルを使用しており、2022年のサスティナブル素材使用率は50%を達成しました。
また、2020年より販売しているラベルレス製品は10ブランド22製品へと拡充、2021年春より「コカ・コーラ」700ml PETボトルを従来の42gから27gへ、「コスタコーヒー」265mlは従来の29.5gから18.5gへ軽量化するなど、容器1本当たりのプラスチック使用量の削減に継続的に取り組んでいます。
【回収/パートナー】
行政やお取引さまなどと協働し、使用済みPETボトルから新たなPETボトルを再生する「ボトルtoボトル」に取り組んでいます。
行政との「ボトルtoボトル」協働事業
市民・事業者・行政の三者が一体となった着実な容器回収・リサイクルスキームの構築に向けて、各自治体とともに「ボトルtoボトル」に取り組んでいます。2023年6月現在、埼玉県吉見町、滋賀県守山市、神奈川県座間市・海老名などとPETボトルの水平リサイクルの実施を目的とした協定を締結しています。
事業系パートナーとの「ボトルtoボトル」協業
オフィスビルを所有・管理する三菱地所株式会社と協業し、オフィス共有部から回収した使用済みPETボトルの「ボトルtoボトル」の仕組みを構築したり、店頭で回収した使用済みPETボトルを「ボトルtoボトル」にする取り組みをスギ薬局などと行っています。
■水の取り組み
2021年3月、ザ コカ・コーラ カンパニー2030年に向けた新たな水資源保全戦略のグローバルフレームワークを発表しました。このフレームワークでは、地域の水源涵養、より厳格なポリシーの提唱、事業と地域社会における責任ある水の利用などを通じ、持続可能な水資源の保全に重点が置かれています。当社においても、かけがえのない「水」を使用しビジネスを行う企業として、独自の非財務目標「CSV Goals」にて「2030年までに水使用量30%削減」(2015年比)および「2025年まで水源涵養率200%維持」を掲げて水資源保護を推進しています。
コカ・コーラシステムでは、水資源保護につなげる取り組みとして、製造過程における水使用量の削減(Reduce)、製造過程で使用する水の再利用(Recycle)、水源域の水源涵養(Replenish)を軸とした活動を展開しています。当社は、全17工場の水源域にて水源保全協定を締結し、地域、専門家の方々と協力して水資源保護に努めています。
■温室効果ガス排出量削減への取り組み
2021年10月、コカ・コーラシステムは、日本国内のバリューチェーン全体における温室効果ガス(GHG)を2030年までにスコープ1、2において50%、スコープ3において30%(いずれも2015年比)削減することを目指す目標を策定し、さまざまな取り組みを実施しています。
(ニュースリリースはこちら)
当社自動物流センター「メガDC」(埼玉メガDC・明石メガDC)では、これまで各拠点で行っていた仕分けなどの物流業務、在庫保管スペースを集約するなどサプライチェーンの効率化を進めることにより、燃料使用量やGHG排出量の削減を目指すなど、調達部門、製造部門、物流・輸送部門、販売部門など、事業全体での CO2排出量削減の施策に取り組んでいます。
メガDC紹介ページ:https://www.ccbji.co.jp/corporate/locations/mega-dc/
また、当社の自動販売機横リサイクルボックスから回収された使用済みアルミ缶を缶胴の原材料として使用する、使用済みアルミ缶の水平リサイクル「CAN to CAN」や物流過程で使用するパレット※1やシェル※2のリサイクル「パレットtoパレット」「シェルtoシェル」を積極的に推進し、原材料の循環利用促進によるGHG排出量の削減に貢献しています。
当社白州工場では、山梨県と東京電力エナジーパートナー株式会社が共同で運営する電力供給ブランドやまなしパワーPlus「ふるさと水力プラン」の供給契約を締結し、水力発電による電力を使用しています。
水力発電は発電の時にCO2を排出しない再生可能エネルギーであるため、CO2排出量をゼロにすることができます。他工場でも東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する発電時にCO2を排出しない水力発電による電力のみを購入するプランの利用や、自然エネルギーにより発電された電気であることを第三者認証機関が認証するシステム「グリーン電力証書」を購入するなど、再生可能エネルギーの活用を進めています。
私たちの取り組みを進めるには、お得意さま、パートナー企業のみなさま、生活者のみなさまからのご協力が欠かせません。毎日の暮らしの中で、環境負荷の低い製品を選んでいただくことや、PETボトルを正しい回収方法に沿って分別していただくことなどが、地球環境を大切にする取り組みにつながっています。