コーポレートブログ

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【2025年大阪・関西万博 共同プロジェクト】楽しみながら生物多様性を学ぶ「いのち繋がる!みゃくみゃくいきものクエスト」開催中!

2023年12月22日

コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、2025年4月13日より開催される大阪・関西万博 河森正治プロデュースパビリオンに協賛するゴールドパートナーとして、さまざまな取り組みを進めています。

本番まで残り500日を切った2023年11月末からは、パビリオン共同プロジェクトとして「いのち繋がる!みゃくみゃくいきものクエスト」がスタート。同11月22日にはパビリオンのテーマ事業プロデューサーである河森正治さんをはじめ、プロジェクトに参加する4社の代表者が参加した共同記者会見が開かれました。

この記事では記者会見当日の模様とともに、共同プロジェクトの概要や当社の思いをお伝えします。

■ 緑地・海・森の生きものを探す「クエスト」がスタート

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」を全体テーマに掲げ、河森さんを含む8名のテーマ事業プロデューサーが、各パートナー企業とともに共同プロジェクトに取り組んでいます。

メカニックデザイナー、アニメーション監督の肩書きを持つ、テーマ事業プロデューサーの河森正治さん。代表作に『マクロスシリーズ』などがあります。会見には、ファーブル昆虫記で有名なアンリ・ファーブルをイメージされた格好でご登場

シグネチャーパビリオンの準備を着々と進める河森さんが構想の一環としてこの日発表したのは「いのち繋がる!みゃくみゃくいきものクエスト」。いきものコレクションアプリ「Biome」(バイオーム)を使って、楽しみながら生物多様性の保全に資するデータを集めていく市民参加型プロジェクトです。

Biomeの実際の画面

Biomeには最新の「いきもの名前判定AI」が備わっており、外で出会った生きものを写真に撮ることで、名前や特徴を調べたり投稿・共有したりできます。また、テーマに沿って選別された対象の生きものを見つけ、写真を撮影・投稿して達成を目指すゲーム機能「クエスト」も備わっています。このクエスト機能を活用し、パートナー企業の取り組みと連携することで生まれたのが今回のプロジェクトです。

水資源保全に注力しているコカ・コーラ ボトラーズジャパンは、豊かな水資源を守るために欠かせない「森」がテーマ。日本各地の森林を対象エリアとし、エリア内に暮らす生きものを見つけていくことで、日本中の森の生物多様性を明らかにしたいと考えています。

他に、ビオトープの維持・管理や、工場敷地内での在来植物育成に取り組むTOPPANホールディングスは、「緑地」がテーマ。植物はもちろん、鳥や昆虫など多くの生きものが行き交う草地や水辺でクエストを展開します。漁業者との共存共栄を目指して天然魚魚育プロジェクトなどを進めるくら寿司のテーマは「海」。日本を取り巻く海や砂浜の生きものに注目するクエストとなっています。

各社が連携するクエストの期間は2023年11月30日〜2024年3月31日。アプリ開発企業である株式会社バイオームの藤木床五郎さんは「日本らしくデジタル化・エンタメ化した企画として進め、万博が終了した後には、今より少しでも生きものに優しい世界を実現したい」と意気込みを語りました。

株式会社バイオーム 代表取締役 藤木床五郎さん

■ 誰もが生物多様性保全に貢献できるプロジェクト

記者会見では、テーマ事業プロデューサーの河森さんが、共同プロジェクトのコンセプトを説明しました。

「いのち繋がる!みゃくみゃくいきものクエスト」の企画意図について河森さんは、「世界中で生物多様性が失われつつある中、専門家だけでなく、万博を訪れる子どもたちなど一般の方々とも一緒に何をしていくべきかを考えたい」と話しました。

その言葉が示すように、生物多様性保全の第一歩となる生態系把握だけを取っても、道のりは平坦ではありません。私たちの身近な場所にどんな生きものが暮らしているのかを調べ、データ化するだけでも莫大な予算が必要。だからこそ市民参加型で生きものへの注目を高める今回のプロジェクトには大きな意義があります。

「まずは興味を持って外に飛び出し、どんな生きものがいるのか観察してみてほしい」。河森さんはそんなメッセージを語りかけました。

万博に向けて河森さんが準備を進めるパビリオンのコンセプトは「いのちめぐる冒険」。ここには、いのちが循環している場所に分け入って、ともに冒険していきたいという思いが込められています。

プレゼンテーションではパビリオンの計画の一端も示されました。

画面上に映し出されるパビリオンの構想

たとえば高精微な巨大ビジョンを活用する計画では、さまざまなテクノロジーを使って地球の動きや生きものの生態を展示。地球の素晴らしさを見つめ直すコンテンツが提供されます。

これらの企画の狙いは「人々に好奇心を取り戻してもらう」ことだと河森さんは話します。

現代社会に生きる私たちは、すぐ身近な場所にさまざまな生きものが存在し、いのちを営んでいることを忘れがちです。そんな今だからこそ「子どもの頃に、雑木林の中で泥だらけになりながら虫を追いかけた感覚を思い出してほしい」と呼びかけました。

■ 「水資源を守る」コカ・コーラ ボトラーズジャパンの決意

コカ・コーラ ボトラーズジャパンからは藤原義樹(執行役員 ビジネスデベロップメント統括本部長)が登壇し、当社が取り組む水資源保全活動について説明しました。

コカ・コーラ ボトラーズジャパン 執行役員 ビジネスデベロップメント統括本部長 藤原義樹

「冒頭で藤原は「水資源が豊かな日本ではあまり意識されていないものの、安全で清潔な水がこの先もずっと手に入るとは限らない」と指摘。大切な水を守るために当社ならびにコカ・コーラシステムが取り組む水資源保全活動を紹介しました。

コカ・コーラシステムがこれまで取り組んできたことに、耳を傾ける皆さん

世界でも有数の規模を誇るボトラー社である当社は、製品自体にも、そして製造過程においても多くの水を使っており、水資源保全への強い責任感を持って活動を続けてきました。

取り組みの柱は、製造過程で使う水使用量を削減する「Reduce」、製造過程で使用した水を適正に処理して放流する「Recycle」、工場周辺流域の水源涵養を進める「Replenish」の3つ。

水資源保全は工場内の活動だけにとどまりません。製造過程で使用した水を工場内で処理して河川などに放流するだけでなく、工場で取水する地下水の上流まで含む周辺流域においても活動することが必須だと考えています。そのため、地下水の貯水機能を持つ森林を保全するために、草刈りや間伐、植林などの活動を自治体や自然保護団体などのパートナーとともに進めています。森林保全以外の草原保全、水田たん水など、その地域特有の課題解決のために、適切な手法を選択した水資源保全に私たちは力を入れています。

それぞれの土地の特性に合わせた最適な手法で水資源を守ることは、そこで育まれている多様な生物の保全にもつながっています。生物多様性保全についてもより効果的な方法で貢献したいと考えています。

こうした取り組みを踏まえ、藤原は「森の生きものを知ることで生物多様性保全と水資源保全の関連性に注目していただき、持続可能な活動として推進するきっかけにしていきたい」と共同プロジェクトへの決意を語りました。

■ 考えてから動くのではなく、まず行動してから考える

「いのち繋がる!みゃくみゃくいきものクエスト」のスタートにあたり、パートナー企業各社の熱意が垣間見えた共同記者会見。

終盤では株式会社バイオームの藤木さんが「今回のプロジェクトを通じて、日本国内の生物多様性保全に向けた基礎データを得られるはず。リーディングカンパニー各社が事業活動を通じて生物・環境保全に取り組んでいる事実を知ってもらうことにも大きな意義がある」と期待を示しました。

藤木さんの言葉に、テーマ事業プロデューサーの河森さんは「これまでの取り組みにも、これから始まるクエストにもワクワクしている」と応じます。

「みゃくみゃくいきものクエストは、スマホさえあれば日本中の誰もが参加できるプロジェクト。頭の中の知識だけでなく、自ら動いて体験することでも生物多様性への関心を高めてほしい。考えてから動くのではなく、まず行動してから考える。このアクションが重要だと考えています」と結びました。

当日は「堅苦しいスーツ姿ではなく、生きもの観察に出かける際のカジュアルな装いで」という河森さんの呼びかけに応え、登壇者各位が思い思いの服装で参加。なごやかな雰囲気の記者会見となりました。河森さんの代表作『マクロスシリーズ』にちなんだ、バルキリーのポーズで記念撮影

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