コーポレートブログ

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廃棄物ゼロ社会の達成に向けて。清掃プロジェクト「国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup)」を開催

2024年1月17日

当社を含む日本のコカ・コーラシステムは、グローバルビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けた活動の一環として、2007年から「国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup: ICC)」(※)に参加しています。

2023年は全国4カ所の工場周辺流域で、各自治体やパートナー企業と連携し清掃活動を実施しました。埼玉工場周辺流域のICC活動には、日本コカ・コーラや吉見町役場、清掃活動運営団体のNPO法人グリーンバードのみなさんら総勢100名が参加。当日の様子をご紹介します。

※国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup: ICC)とは、全米一の海洋自然保護団体「オーシャン・コンサバンシー(Ocean Conservancy)」の主催で始まった世界最大規模の海岸クリーンアップキャンペーン。世界中で同時期(9〜10月)に実施され、集まったごみデータは、世界のごみ問題解決のために活用されます。ザ コカ・コーラカンパニーは、ICCのリードサポーティングパートナーとして世界各国で活動を展開しています。

■ 埼玉・吉見町でICC開催。投棄ゴミをリサイクルのループへ戻すために

今回、ICCの活動場所となったのは、当社の埼玉工場がある吉見町。当社と吉見町は2022年4月に包括連携協定を締結、吉見町の集積所で回収された使用済みPETボトルをコカ・コーラ社製品の新しい容器に生まれ変わる取り組み、「ボトルtoボトル」などで協働しています。

秋晴れの中、代表取締役社長 最高経営責任者 カリン・ドラガンから「みなさんおはようございます」と開会の挨拶を行いました。

「吉見町と我々は、1971年に当社の埼玉工場が竣工して以来のお付き合いです。本日は、縁の深い吉見町でICCの活動ができることを、大変うれしく思っています。

私たちはこれまで、ビジネスのみならず地域社会にいかに貢献できるかを考えながら事業を進めてきました。我々のビジネス、そして吉見町のコミュニティの持続可能な成長を目指し、2022年4月には吉見町との包括連携協定を締結させていただいています。

これまで『ボトルtoボトル』事業をはじめ、地域活性化を目的に、共にさまざまな活動に取り組んできましたが、今回のICCもその一環です。町内のリサイクルやごみ削減の意識を高めるとともに、町の美化と活性化に貢献できればと思っています。

今後もより一層の連携を図り、町民のみなさまにハッピーなひとときをお届けするための活動を推進してまいります」(カリン・ドラガン)

■ 「自然豊かな環境を守りたい」「ゴミを無くすのは私たちの使命」。参加者それぞれの思い

清掃活動を運営するパートナー、NPO法人グリーンバードの「ゴミ拾いをエンジョイしましょう!」という掛け声と共に、いよいよゴミ拾いがスタート。3つのチームに分かれ、それぞれ違うルートをまわってゴミ拾いを行います。

この日の気温は24度。雲ひとつない空の下、社員同士で「思っていたより暑いね」と笑い合う様子も見られました。

この日使用した軍手は洋服が作られたときの端切れから、ゴミ袋は廃棄米からアップサイクルしたもの。色とりどりの軍手をはめ、みんなでゴミを拾います。

普段歩いているときには気づかないゴミが。特に車道近くには投棄されたPETボトルはじめアイスのカップ、パン袋、タバコの吸い殻などさまざまなゴミが落ちていました。

景色を楽しみながらのゴミ拾い。すれ違う方が時折振り返る様子も見られました。

草木の陰や橋の下など、普段見えていないところに案外ゴミが落ちているものです。

ゴミ袋はひとり1枚。「可燃ごみ用の袋を持っている人はいませんか?」と声をかけ、自然とコミュニケーションが生まれるシーンもありました。

不法放棄されたパソコンが発見され、どよめく一同。

仲間の運転する大型トレーラー「プライベートフリート」(自社便)が通過する瞬間もありました。

参加した社員からは、

「普段から定期的に工場周辺を清掃しているので、比較的きれいだと思っていたのですが、みんなでやるとたくさんゴミが見つかりますね。メンバーのみんなで参加し、楽しんでいます」(コカ・コーラ ボトラーズジャパン埼玉工場社員)

「私は埼玉県生まれで、この工場での勤務は3年目になります。今日もたくさんトンボや蝶が飛んでいますが、この辺りは田んぼが多く、土壌がいちごの栽培に向いているんです。『いちごの里・吉見』とも呼ばれている、自然豊かな場所で。この環境をずっと守りたいですね」(コカ・コーラ ボトラーズジャパン埼玉工場社員)

「きれいな町なので、ゴミなんて落ちていないのではと思っていたのですが、探してみると意外に落ちていました。特に食べ物の包装紙に使われたプラスチックごみがたくさん落ちていて、リサイクルのループからの抜け漏れがたくさんあるんだなと実感しています」(コカ・コーラ ボトラーズジャパン本社社員)

という声が聞かれました。

この日収集したごみは、64袋(35リットル袋)でした。

これらのデータは、今回も、国際海岸クリーンアップを主催する全米一の海洋自然保護団体「オーシャン・コンサバンシー(Ocean Conservancy)」へ報告しました。これからも世界のごみ問題解決とより良い社会の実現へ向け、活動を続けていきたいと思います。

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