2024年6月7日
毎年6月は、世界中で性の多様性を称え、尊重する「プライド月間(Pride Month)」です。
私たちコカ・コーラ ボトラーズジャパンは、社員1人ひとりが自分らしく働き、すべての社員にとって会社が自分の大切な居場所となるよう、性的指向、性自認・表現はもちろん、人種、性別、宗教・信仰、政治思想、年齢など様々な違いを理解し、尊重するためダイバーシティ・エクイティー&インクルージョン(DE&I)を推進しています。
当社のLGBTQ+に関する取り組みについてご紹介します。
DE&Iに関する当社の考え方や姿勢を発信するためにロゴマークとステートメントを策定し、6月に発表しました。
新ロゴマーク「Be COLORFUL!」は多様性と包括性を象徴し、個々が持つ独自の色彩を大切にし、それらが集まってより豊かな絵を描くように、一人ひとりが自分らしく輝いている様子を表現しています。また、当社の持つ多様性を表現するため、当社の製品パッケージをイメージしたカラーを使用しました。「Be COLORFUL!」の「O」は7種類のシンボルに変化し、それぞれには以下のメッセージが込められています。
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当社の人権ポリシーおよびDE&Iポリシーには、多様な性のあり方を尊重するために、生物学的性、性的指向、性自認、性表現を明記しています。
DE&Iに関するポリシーはこちら
当社の社内規定では、配偶者は異性・同性を問いません。同性パートナーと事実婚をしている社員は、日本の法律で認められている婚姻関係にある配偶者と同様の福利厚生を受けることができます。
【同性パートナーや事実婚の制度適用拡大】
規定名 | 関連する内容 |
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就業規則(非正規社員含む) | 特別有休休暇(結婚休暇、配偶者出産休暇、葬祭休暇) |
借上社宅・社有寮管理規定 | 入居基準、単身赴任の定義、帯同家族の基準 |
育児介護規定 | 対象者、休業手続き・撤回、休業期間 |
給与規定(非正規社員含む) | 死亡時の支給 |
弔慰金規定 | 弔慰金、香典等 |
災害補償規定 | 給付金の支払 |
出産・育児等による退職者の再雇用に関する規定 | 対象者 |
規定名 | 関連する内容 |
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グループ共済会会則 | 結婚祝金、出産祝金 弔電、供花、香典 介護支援金、介護環境整備支援金 |
当社の新卒採用応募フォームでは、性別の回答を問いません。当社の採用基準に性別は関係なく、個人の能力や個性を尊重しています。
ホルモン治療や性別移行治療等に積立有給を利用できるように制度を改定しました。
当社では、LGBTQ+に関する正しい知識を身に着け理解促進と問題抑止を図ることを目的に、社員、管理職など階層に応じた研修を実施しています。
eラーニングで研修を実施しています。LGBTQに関する基礎知識や留意すべき言動や対応について学び、全社員の理解を深めています。また、新卒・中途入社の社員の入社時にはLGBTQについての研修を行い、当社のDE&Iポリシーの周知を図っています。
社長以下、当社経営幹部層を対象にLGBTQ+に関する対面研修を開催しました。
管理職や一般職だけでなく、社長を含め全員がLGBTQ+について知り、会社としてなにができるかを考えています。
全管理職を対象に「無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)」の研修を実施しています。無意識のうちに無自覚の偏見があるということを認識し、職場における会話などで誰かが不当な扱いを受けたり、不快な思いをしたりしないような環境づくりを促進しています。
LGBTQ+に関する注意を含んだ内容の動画を用い、面接官や面接に同席する全ての社員に研修を行っています。
アライは性的マイノリティの方々を理解し、支援する人のこと。自身がアライであることを表明することで、性的マイノリティの方々に心理的安全性を与えることが期待できるといわれています。当社ではアライを増やすことが更なる性的マイノリティへの理解促進につながると考え、社員がアライに関する知識を学んだり、意見交換を行ったりする場を設けています。
2022年7月、日本コカ・コーラ株式会社と当社を含む全国 5 社のボトリング会社等で構成されるコカ・コーラシステムは、LGBTQやアライの基本的な解説や用語集、歴史や今の状況などをわかりやすく網羅した「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を策定し、当社を含むコカ・コーラシステム全体に導入しました。本ハンドブックは全従業員に公開したほか、LGBTQへの理解促進を検討しているあらゆる企業・団体の皆様に無償でご活用いただけるものです。
「LGBTQ+アライのためのハンドブック」については こちら
グループ約15,000名を対象としたEmployee Resource Group(ERG)を発足しました。社内のオンライン勉強会や各地域のレインボープライドなど従業員主体で企画・実行しています。
LGBTQ+にフォーカスを当てた社内オンラインイベントを定期的に開催しています。当社のLGBTQ+に関する施策を紹介したり、社外ゲストを招いて講演のほか社員とのクロストークセッションなどを実施することで、多くの社員の関心を集めています。2023年には日本コカ・コーラ株式会社、SDGs分野での連携・協力事業を推進している株式会社ファミリーマートと共に社内イベント「ファミリーマート×コカ・コーラ システム コラボ企画!LGBTQについて一緒に考えよう」を実施しました。この取組みはその後も継続しており、今月も株式会社ファミリーマートとのイベントを開催します。
DE&I課のメンバーが主導し、社内のSNSで多様性に関する情報を共有しています。イベント後には参加できなかった社員向けに動画やレポートを配信し、社員の関心を高める工夫をしています。
性的マイノリティの当事者社員だけでなく、その上司や同僚も対象とし、自身のセクシャリティに悩んでいる場合や、カミングアウトを受けた側の対応など、LGBTQ+に関することをサポートします。相談者は電話またはメールで相談することができ、外部の専門機関から回答やアドバイスを受けることができます。匿名での相談を希望する社員に対応するため、記名は任意で、社用以外のメールアドレスを利用することができます。
会社の福利厚生などを受ける際に必要なパートナーシップ登録の申請手続きをオンライン化しました。オンライン化する際に、これまで必要だった上長の承認を廃止し、自分が望まないカミングアウトを回避しています。
日本コカ・コーラ株式会社とともに「東京レインボープライド2024」に協賛してブースを出展しました。「東京レインボープライド2024」のコカ・コーラブースは、「We are Colorful. だから世界は、豊かで、面白く、美しい。」をメッセージに掲げ、LGBTQ当事者、アライ、その友人、恋人、家族など様々な立場の来場者が、本メッセージに触れ、共感し、共有できる場所をテーマにしました。ブースには、特設フォトスタジオ「Coca-Cola Colorful Photo Studio」を設置し、プログレスレインボーグラデーションを背景に、ポートレイトおよびランドスケープにてプロのカメラマンが撮影しました。撮影した写真は、特別な一日を、一生の思い出にしていただくよう、データでプレゼントしました。また、「コカ・コーラ」のラベルレスボトルにリストバンドを巻いてセット販売し、LGBTQ+への取り組みに関する展示や「LGBTQ+アライのためのハンドブック」とプログレスフラッグロゴステッカーも配布しました。さらに、「東京レインボープライド2024」の最終日に行われるプライドパレードには、コカ・コーラシステムの社員が参加しました。
2022年よりセクターを超えた団体・個人・企業・大使館などが協働するプロジェクト「プライドハウス東京」と認定NPO法人虹色ダイバーシティが大阪で運営する「プライドセンター大阪」に弊社製品を協賛しています。
また、2024年5月には地域によりLGBTQを知ってもらうためのイベント「プライド・クルーズ大阪2024」にも当社製品を協賛し、大阪の街を船で巡りながら多くの参加者に愛飲いただきました。
2021年11月10日、大阪観光局との「連携協定」に基づき、株式会社アワーズが運営するテーマパーク「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)に「多様性あふれる街・大阪の実現に向けた支援自販機」を設置しました。「大阪LGBTQツーリズム」に関する情報をパネル部分に表示することにより、多様性あふれる街・大阪の実現を支援する自動販売機となっています。
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4月に、設置先企業が行うDE&Iに関する取り組みの社内発信をサポートする自動販売機「DE&Iサポート自販機」第1号機を豊田合成株式会社(愛知県清須市)の本社社屋内に設置しました。「DE&Iサポート自販機」は、設置先企業より寄せられた「女性活躍推進やLGBTQ+、障がい者雇用などDE&Iに関する取り組みを社内に周知して推進したい」とのお声をもとに誕生しました。設置先企業が注力されている施策が記載されたポスター掲示などをすることができ、その内容を社内発信することができます。
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新卒採用の取り組みの一環として、「自分らしく働く」を応援するダイバーシティキャリアフォーラムに2020年から出展しています。
任意団体の「work with Pride」が策定したLGBTQなどの性的マイノリティに関する取り組みを評価する「PRIDE指標」で、2019年、2021年、2022年、2023年にゴールドを獲得しています。加えて、「LGBTQ」に関する理解促進や権利擁護のためのセクターを超えた協働を推進する企業を評価する「レインボー」認定を併せて2022年と2023年に受賞しました。
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2020年12月に、婚姻の平等に賛同する企業を募るキャンペーン「BME」への賛同を表明しました。「BME」は、日本国内における同性婚の法制化(婚姻の平等)に賛同する企業を可視化することを目的に、一般社団法人Marriage For All Japan、NPO法人LGBTとアライのための法律家ネットワーク、認定NPO法人虹色ダイバーシティが共同で運営するキャンペーンです。
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2021年6月、日本で法制化されていないLGBT平等法の制定を目指す「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」に賛同しました。これは誰もが自分らしく生きることができ、平等な対応のもとで働くことができる社会を実現することを目的とし、企業の賛同を呼びかけているキャンペーンです。
※内容は発表日現在のものです。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。