2024年3月26日
2024年2月12日に開催された「さいたまマラソン」。シルバースポンサーとして協賛した当社は、大会当日の給水所での飲料提供を行うと同時に、回収した使用済みPETボトルの水平リサイクル「ボトルtoボトル」に向けた取り組みを実施しました。
これまで当社は、自治体や取引企業などさまざまなパートナーと協働してきましたが、1万7千人を超えるランナーと多くの観客が参加する大イベントで「ボトルtoボトル」に取り組むのは初めての試みとなりました。
この日、ランナーの給水として提供したPETボトル飲料は約2万本。それらの空容器を廃棄せず回収、再生資源として活用し、新たなPETボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」を実施することで、大会における廃棄物の削減に貢献します。当日の様子をレポートします。
穏やかな冬の晴れ日となった大会当日。追い風を背に受け、午前9時、ランナーたちが一斉にスタートしました。
沿道から多くの声援が届く5キロの給水所。ここはスタート後、最初の給水所です。
5キロ地点の給水ポイントの様子。やってくるランナーたちに「アクエリアス」を提供するため、ボランティアのみなさんがPETボトルから紙コップに入れ替えます。
ボランティアの方々によるランナーへの給水サポートと同時進行で行われるのが、ボトル本体・キャップ・ラベルの分別です。まだスタート間もない地点で多くのランナーが一斉に駆け込んでくるため、ボランティアの方々は給水サポートで忙しいはず。しかし、空容器となったPETボトルの3分別もきちんと行っていただいていました。
PETボトル、キャップ、ラベルをそれぞれの回収袋に
あっという間に袋がいっぱいになっていきました
ランナーが走り去ったあとにやってきたのはパッカー車と当社のルートカー。給水所で出たPETボトル、キャップ、ラベルを回収していきます。この2台が最終ランナーを追うようにしながら、全12箇所の給水所をまわります。
やってきたのは赤い2台のトラック
パッカー車では、PETボトル本体を回収
ルートカーはラベルとキャップを回収します
多くの観客が応援に訪れる「さいたまマラソン」は、「ボトルtoボトル」の取り組みを大勢の方に知っていただく機会でもあります。
バナナ、塩飴、パンなどの給食が行われた32.5キロ地点の給水所には、今大会における「ボトルtoボトル」の取り組みを訴求するための横断幕も設置しました。ちなみに、こちらの給水所では、「い・ろ・は・す」や「アクエリアス」に加え、「コカ・コーラ」の提供も。
横断幕には「PETボトルの水平リサイクル『ボトルtoボトル』に取り組んでいます」の文字
「コカ・コーラ」の給水を求めて走ってくるランナーも多くいました
「アクエリアス」を提供するテーブルの様子。ボランティアの方による3分別も完璧です!
ゴールはさいたまスーパーアリーナ。ゴールの瞬間を待つご家族や仲間が「お疲れさま」と声をかける様子や、観客席に手を振るランナーの姿が見られました。
ゴールに掲げられた「FINISH」の文字
完走者に提供される「アクエリアス」
上位10名は表彰台に。男子の1位と女子の2位には、副賞として当社より「コカ・コーラ特製壁掛け時計」が贈られました。
授賞式の様子
さいたまスーパーアリーナ内には、協賛企業らによる多彩なブースが出展。当社ブースでは「7秒チャレンジ」が行われ、多くの方にお越しいただきました。
「7秒チャレンジ」は、7秒以内に、PETボトル本体、キャップ、ラベルを分別するというもの。つい怠りがちな分別という作業を、実は簡単なものであると実感してもらうとともに、その重要性をゲームを通じて楽しみながら知っていただき、「ボトルtoボトル」を日頃から意識してもらうための取り組みです。
「7秒チャレンジ」には多くの子どもたちが。「やってみたい!」と、時折行列ができました
「できた!」「捨てるところを間違えた!」などの声が上がり、大にぎわいとなりました
7秒チャレンジに挑戦した小学生の子どもたちからは
「7秒は短くて間に合わないと思ったけど、成功してうれしかった。普段お母さんが分別しているのを見ていたけど、これからは自分もできそう」
「『い・ろ・は・す』で挑戦したら、PETボトルもラベルもやわらかくて外しやすかった。今まで分別したことなかったけど、簡単なんだなと思った」
「ゲーム感覚でできて楽しかった。こんな風に盛り上がれるなら、普段からやってもいいなと思った」
といった声が聞かれました。
パネル展示に加え、新たなPETボトルに生まれ変わる過程の展示も行いました
市民ランナー約1万6千人が参加し、大盛況となった「さいたまマラソン」。この日排出された空容器は、ボランティアのみなさまのおかげで、非常にきれいな状態で回収でき、新たなPETボトルとして再生するため、リサイクル工場へと運ばれていきました。
取り組みとしては小さな一歩かもしれません。しかし、この活動をきっかけに、PETボトルのリサイクルに関心を持ってもらえることを願い、これからも私たちは水平リサイクル「ボトルtoボトル」の活動を続けてまいります。
ニュースリリース:「さいたまマラソン」で「ボトルtoボトル」に向けた取り組みを実施