コーポレートブログ

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【社員インタビュー】仕事×育児 両立のTips #1

2022年5月16日

コカ・コーラ ボトラーズジャパンで働く社員としても、
母親や一女性としても輝きたい

コカ・コーラ ボトラーズジャパングループは、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)の推進を、会社を継続的に発展させていくうえで必要不可欠な経営戦略として位置付けています。誰もが働きやすい環境を整え、ぞれぞれのライフスタイルにあった柔軟な働き方の実現を目指して、さまざまな取り組みを行っています。
本インタビューでは「仕事と育児の両立」をテーマに、その実現方法や悩み、産後のキャリアについてお話を聞きました。

壁にぶつかったとき、助けてくれたのはチームメンバーの言葉

---現在の仕事について教えてください。

2009年に新卒でコカ・コーラ ボトラーズジャパンの前身である東京コカ・コーラボトリングに入社しました。CSのマーチャンダイザー(MD)を経て営業職であるBDとなりました。BDとして働いていたときに出産を経験。2020年8月に管理職であるエリアマネージャーに昇進し、現在はCS八王子支店で、チームマネジメントとエリアのスーパーマーケットや、ドラッグストア、ディスカウントストアへの営業活動をメインに行っています。支店に所属しているのは私も含めて9名。男女の比率は5:4で年齢が若いメンバーが多いですが、私の業務をサポートしてくれるベテランもいるチームです。

---営業一筋なのですね。管理職になるという目標は昔からあったのでしょうか?

私は新入社員のときから、上司との評価面談で「CSのエリアマネージャーになりたい」と言っていました。ずっと言い続けていて、上司もそのキャリアが叶うようにサポートしてくれたこともあり、実現できています。

---管理職になった際に苦労されたことはありますか?

エリアマネージャーになるときには、上司が事前に八王子支店のみなさんをフォローし環境を整えてくれたので、特に困ったということはありませんでした。

管理職になってから壁にぶつかりましたね。子どもの看病などで休むことに「私は自分の仕事ができていないんじゃないか」と、後ろめたさがありました。また、私が管理職は「誰よりも早くきて、みんなの顔を見てから帰る」ものと思い込んでいたので、そのイメージと現実とのギャップにも苦しんでいました。そういったこともあり、メンバーに私ができていないことや心苦しく思っていることを素直に話しました。すると、私が思っているほどみんなは気にしていないというか寛容で、そのときメンバーが「なんでも言ってください」と言ってくれて、私の意識が変わりました。現在は、良い意味でメンバーに頼っています。

---管理職になって取り組んでいることは?

エリアマネージャーになってから、D&Iの推進に注力しています。というのも、八王子支店が属している東京第二地区統括部には9つの支店がありますが、女性のエリアマネージャーは私だけです。ここ数年で東京第二地区統括部全体の女性社員の割合が増えていることもあり、みんなが働きやすい職場を目指すため、この地区でのD&I推進のリーダーとなって部を引っ張っていきたい。勉強会を主催したり、他の支店の女性社員と話す機会を設けて業務上の課題を聞いて解決に導くなど、私だからこそできる活動を通してみなさんが理解を深める役に立てれば、と思います。
八王子支店でもD&Iの推進をテーマに掲げていて、他の支店をリードしていけるような存在を目指しています。

産休・育休後のキャリアが不安・・・上司の後押しで両方にトライ

---産休・育休について教えてください。どれくらいの期間取りましたか?

産休と育休の合計で約10か月休みました。法定では産前休暇は出産予定日6週前から取得できますが、私は有給などを使って早めに産休に入りました。2018年7月から入って、8月に出産、次の年の4月には職場に復帰という流れです。私の住む地域の保育園では1歳児よりも0歳児クラスの方が入園の競争率が低かったので、その時期に合わせました。

---産休前と復職後ではどんな変化がありましたか?

私はBD職のときに産休を取りました。周囲に産休・育休を経験した営業の先輩がいなかったので、当時は「復職後はどうなってしまうのだろう」というキャリアへの不安がありました。そのときに、上司との面談があり、復職後のキャリアプランやステップアップを一緒に考え励ましてくれたので、どちらも頑張ってみようと思いました。営業職で産休・育休を経て復職する姿を後輩に見せることができればとも考えることができました。

復職後は、9時から16時30分の時短勤務をしていました。最初は仕事とプライベートどちらも100:100でやることをめざしていました。ただ、続けていくうちに体力や精神的なものも含め、そこまでの力は残っていないと痛感しました。どちらも大事なので両立するために、自分の中でポイントを決めて肩の力を抜く必要がありました。ただ、そう思っても初めは葛藤があって、特に管理職になった後は、自分の仕事だけでなくメンバーにも影響するのではないかと思い苦しかったです。自分のプライベートのことで、みんなを巻き込んでいるようで申し訳ない気持ちでした。仕事と育児との両立でそういった気持ちになる社員の方は、性別問わず多いかもしれません。そういったとき、「助けて」と周りに伝えることは悪いことではないので、私がチームメンバーにしたように声にだすことも大切だと思います。

人とのつながりが、仕事と育児を両立する悩みを解消してくれた

---仕事と育児の両立で悩んだことや苦労したことを教えてください。

心のバランスのとり方が難しくて、家庭内のことは夫と相談して分担しましたが、乗り越えるのが大変でした。心の中を仕事が占める割合が大きく余裕がなくて、子どもに優しくなれなかったり、仕事に打ち込めない環境に苛立つこともありました。同時に、子どもに自分の心の在り方が影響するのではないかと不安になったり、子どもに申し訳ないなと思っていました。

---そういった状況を抜け出すために何かしたことはありますか?

会社の先輩に相談しました。ボランティアとして参加しているCommercial部門に所属する女性社員が働くやりがいや理想的な職場について語る「Woman in commercial」や、昨年参加した女性管理職研修「Accelerate Her」を通じて、働いている場所や年齢、部署の異なる方々と交流する機会があったんです。知り合った方に電話をかけて相談をしたところ、自分とは別視点からの意見が聞けて選択肢がすごく広がりました。私が今抱えている悩みを経験してきた先輩方から心に刺さるアドバイスをいただいて、自分の考え方が変わることもありました。会社が人と人をつなぐ研修や組織を提供してくれたおかげだと思います。

限られた時間で最大限のパフォーマンスを

---仕事と育児を両立するために利用している会社の制度や工夫していることを教えてください。

時短勤務や在宅勤務を取り入れています。BDだったときは9時から16時30分の時短勤務。管理職になってからは、一般職と労働時間の考え方が異なるので、タイムマネジメントをしながら時短同様の働き方をしています。また、上司やメンバーと相談して週の2、3日は在宅勤務です。午前中は支店に出社して、午後から在宅に切り替えることもあります。メンバーが私のスケジュールを確認し、柔軟に対応するなど働く環境を整えるサポートをしてくれているのは有難いですね。その他、慣らし保育休暇や子の看護休暇など使える会社の制度は活用しています。子どもだけでなく自身の体調のためにも、会社の制度は遠慮せずに使うことをお勧めします。

工夫していることとしては、特にBD職のときは、お得意さまとの約束の日や時間に子どもが体調を崩して急遽いけない、ということも起こりうるので、前もって正直に状況を説明してご迷惑をかけない方法を提案したり、ご理解いただけるように努力しました。時短勤務で限られた中で働いているので、時間だけではない自分の価値を考えることを意識していましたね。私ができる最大限のパフォーマンスはどうしたらできるか、を常に考えていましたし、そういうことが、モチベーションを保つ秘訣でもありました。
管理職になると仕事と育児を両立しづらいのでは、と思う方もいるかもしれませんが、役職問わず制度と時間を有効活用することで、仕事と育児を両立することは十分可能です。

好きなことで「自分」に戻る瞬間を持つことが大切

---リフレッシュの仕方は?

テニスです。小1から大学卒業までテニスをしていました。社会人になって辞めたのですが、管理職になってから再開しました。週に1回は2時間ほど、練習や試合などしています。私の場合はテニスですが、なんでもいいので、仕事でも妻でも母親でもない自分に戻る瞬間を持つことは大切だと思います。

---最後に両立に関するアドバイスをお願いします。

私はコカ・コーラ ボトラーズジャパンで働く社員としても、母親や、一女性としても輝きたい。管理職も含めポジション関係なく、希望するライフプランを実現して、なりたい自分になるべきだと思います。悩みを相談した先輩に、「自分の心の中に仕事とプライベートのそれぞれの円みたいなものがあって、両立するためにその大きさ、つまり優先順位や注力する事柄はシチュエーションごとに変わってくる。その二つがどちらも100だと疲れてしまうし、継続が難しくなる。なので、状況に応じて比重が変わっていいと思う」という話を聞きました。誰かの手を借りながらバランスを保っていく。それは決して手を抜くということでも悪いことでもない。これが両立をするということなのかな、と思っています。

コカ・コーラ ボトラーズジャパングループは、今後もD&Iを推進し、多様性のある職場環境をつくることで、さまざまなバックグラウンドや価値観を持つ社員一人ひとりが学ぶ向上心を忘れず能力を発揮する職場環境を構築していきます。

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