当社は、市場環境やお客さま、お得意さまの多様なニーズに迅速に対応するため、2016年5月から物流体制の最適化を目指す「新生プロジェクト」を進めています。その一環として、コカ・コーラシステム国内最大級の製品保管容量と出荷能力を備える基幹拠点として建設されたのがメガDC(自動物流センター)です。2021年2月に当社埼玉工場敷地内に埼玉メガDCを稼働開始、また2022年7月には明石工場敷地内に明石メガDCを稼働開始し、当社の首都圏および近畿圏の物流体制を支えます。
設備の自動化を推進し、高密度かつ高効率の倉庫運営を実現
メガDCでは、これまで各セールスセンターで行ってきた仕分けやピッキングなどの物流業務、在庫保管スペースを1か所に集約し、製造からお得意さまや各自動販売機などのエンド・ツー・エンドまでタイムリーに製品をお届けするネットワークを構築しています。また、パレット自動倉庫や混載パレタイジングロボット、陸上では珍しいRORO(roll-on/roll-off)ステーションなど、設備の自動化を推進することにより、高密度の製品保管や、出庫にかかる時間、人員による作業工程を短縮することが可能となりました。
メガDC内の物流フロー
入荷
保管
ピッキング・梱包
出荷
セールスセンター内の物流フロー
メガDC稼働前のセールスセンターは、在庫保管型の拠点として運営。セールスセンター内で入荷された製品を保管し、出荷するタイミングで、ピッキングを行い、ルートカーに積み込んでいました。
メガDCの稼働により、対象エリアのセールスセンターは、在庫を抱えることのないクロスドッキング方式の拠点に生まれ変わりました。
これにより、セールスセンターの倉庫作業が減少することで、在庫管理スタッフの省人化につながります。またルートカーごとに製品が仕分けされた状態で入荷されるため、ピッキング作業を行うことなく積み込みすることが可能となり、セールスパーソンの業務負荷軽減にも繋がります。
稼働前
入荷
保管
ピッキング
積み込み
出荷
稼働後
入荷
積み込み
出荷
メガDC概要
埼玉メガDC
所在地 | 埼玉県比企郡吉見町大字下細谷943-1 埼玉工場敷地内 |
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建物の延べ床面積 | 33,943㎡ |
製品保管数量 | 約60,000パレット |
製品出荷能力 | 約8,500万ケース/年 |
稼働開始 | 2021年2月 |
出荷エリア | 東京都、埼玉県 |
明石メガDC
所在地 | 兵庫県明石市大久保町西脇152 明石工場敷地内 |
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建物の延べ床面積 | 33,056㎡ |
製品保管数量 | 約60,000パレット |
製品出荷能力 | 約8,000万ケース/年 |
稼働開始 | 2022年7月 |
出荷エリア | 大阪府、兵庫県 |
設備
混載パレタイジングロボット
複数の製品を1つのパレットにまとめて積み付け、配送に回すロボットです。異なるサイズの製品を効率よくパレットに積み込みます。
パレット自動倉庫
高密度保管システムを採用。埼玉、明石ともに6万パレットが格納できます。
高速搬送台車
入荷した製品をパレット自動倉庫へ入庫、積み付けた混載パレットを出荷エリアへ移動させる設備。走行速度は分速200mで、スピーディーな搬送が可能となります。
RORO(roll-on/roll-off)ステーション
約1,500ケース※の製品を一括してトラックに荷役できる自動設備です。フォークリフトでの作業と比較した場合、トラックへの積み込み・積み下ろし作業時間を約7割削減することが可能となります。
※500mℓPETボトル製品の場合